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俺は、母から手紙を受け、祖父の法事のため、小田原の実家へ戻った。
親父はいまだに放蕩息子っぷりを発揮しているようだ。
そんな母の愚痴を聞きながら、祖父が大事にしていた、大きな地球儀の箱が目に入った。
つい先日、祖父の地球儀を思い出して、ちょっとした小話を思いついて書き始めたが、
荒唐無稽な展開になりすぎて、途中で筆を下していた。
翌日には親類が集まり、法事という名の酒宴が催された。
そんななか、子どものころ、その大きな地球儀をの球だけ取り外して遊んでいたことを思い出した。
この物語は、何気ない日常と家族の関係性を幻想的に描いている。

象徴的なシーン（5つ）
主人公が2ヶ月ぶりに実家に帰省するシーン
母親から父親の様子を聞くシーン
地球儀を回して居場所を想像していたことを思い出すシーン
大人になった主人公が再び地球儀を手に取るシーン
「スピンスピンスピン」と呟きながら地球儀を回すシーン